【Day7】わらしべ長者、膀胱の破裂とたたかう 2022.08.22
昨日の続きです。動物愛護団体に怒られそうな記事書いてたら長くなったので分けました。
理由がクソでごめんなさい。
今日はいよいよ(?)ナヴォイに行きます。いや、それどころかヌクスにいっちゃいますよ。
これぞ輪行マジックってやつです。殺してください。
朝です。
寝る場所探すのがめんどかったのでバイパスの真横で寝ました。
誰かが事故ったら即死してたと思います。今日も生きててよかったね、ハム太郎。
ちなみに夜暗くて見えなかったんですがテントのすぐ横、めっちゃドブでした。
間一髪で生ゴミになるのを回避しました。今日はいい日だね、ハム太郎。
ハム太郎はどうでもいいのでさっさとナヴォイに向かいます。
スーパーで飲食料を補給したいのですが早朝故に空いてません。
8時くらいになったあたりでスーパーに着きました。おばちゃんが掃除しててそろそろ空きそうなので入待ちしましょう。
待ってたらおじいさんがやってきて写真を一緒に撮ってほしいとのことでした。
流石にウズベクの田舎町ともなると日本人も珍しいですよね。こんなご時世も相まって。
もちろんおっけーしました。
すると5分後...
さっきのおじいさんが戻ってきてぶどうとりんごをくれました...!
ここは喉が渇くからちゃんと果物食べてね、とのこと。
まさにスーパーが開いたら買おうとしていたものは水分補給ができる飲料と果物でした。
これはありがたすぎます。彼はきっとナヴォイ一空気の読めるおじいさんでしょう。
すると...
この一連の流れを遠目から見ていた男の子がやってきて、同じく写真を撮ろうと言われました。
からの、まさかのこの子もお礼にマスカットをくれました。
嬉しい反面、年下の子に飯をもらうことへのちょっとした申し訳なさが
マスカットをくれたのがバチゴリの石油王とかだったら余裕でその場で完食するんですけどね
からの、今度はそれを遠目から見てた青年がやってきました。
大丈夫?世界ループしてない????
もちろん写真はおっけーです。むしろ現地人との写真がガンガン撮りたいので。
まあ、ここまで流れが続けばわかると思いますが、この子も差し入れをくれました。
自分の名誉のために言っておきますが、決して1ミリも物乞いはしてませんよ。
そんなことするのは地元の友だち相手くらいです。ぼくは地元の友だちのことボロ雑巾くらいにしか思ってないので。
まさかのペプシをくれました。まさに欲しかったものです。
スーパーが開いたら買おうと思っていたのは甘い飲料でした。
間違いなくこの子はウズベキスタンで一番空気の読める子ですね
というわけでスーパーが開くのを待っていたらなぜか欲しいものが全部揃ってしまったので朝ごはんといきましょう。
こんな枯れた砂漠には果物を食べるのが最適です。
遠慮なくりんごもマスカットも葡萄もペプシもいただきます
すべていただいたらトイレに行きたくなりました
乞食マインド全開ですべて平らげたら膀胱右ストレートがきました
こんな田舎に公衆トイレなどあるはずもなく、早いとこ人目のつくスーパーは離れて草の茂みで放尿ぶっ放しましょう
と思ったらまさかのありました。奇跡ですね。
使用料1600スム(≒20円)でした。
余裕で払えるくらいクソみたいな値段ですがまだ「クソに課金する」っていう行為自体に慣れなくて守銭奴発揮して渋りました。
このまま膀胱の破裂と戦いたいと思います。
あとこれはぼくの持論というか体験談というか経験則というかなんですが、おしっこを我慢しながら自転車を走るとトイレに行きたいという気持ちから心なしか足の回転が速くなる気がします。
だからぼくもエンデューロのレースとかツーリングのように何時間も自転車に乗るときはあえておしっこを我慢してブーストをかけたりします。大体お漏らしして後処理が大変です。
さてそんな膀胱ブーストの力を借りて気付けばナヴォイにつきました。
パンツは1枚ダメになりました。
ちょうどいい感じにお昼ごはんの時間なのでいただきます。
昨日トライしたつもりでできてなかったシャシュリクに挑戦しましょう。
今度はちゃんときました。またあの意味わからないファミリーサイズの何かが次々と出てくるんじゃないかってビクビクしてました。
ついでにとサラダと例の謎肉まん。
ここのピラフは脂が露骨に脂!!!って感じで最高です。栄養バランス偏っちゃう^〜
さてレストランの近くに駅があったんですけど寄ってみたらまさかのヌクス行きの電車がありました。
ここで2つの選択肢が出てきます。輪行するかしないか。
元々旅のスケジュール的にウズベク全土をチャリでぶっ走るのは無理があったので
・カラカルパクスタン(ヌクス→ベイノイorアクタウ)
・中部のどこか→ヌクス
のどっちかで輪行するつもりでした。
前者は何もないガチの砂漠で走るのはぶっちゃけ命取りなハードモード、後者は途中でブハラやヒヴァなどの観光地に寄れる比較的楽なルート(楽っつっても砂漠だけど)です。
本来は危険な前者で輪行するつもりでしたが、なぜか血迷ってしまい「カラパクを砂漠で横断したらすげえだろ」とか思って後者をとってしまいました。
この結果が後々悲劇になります;。;
ちなみにこうして旅に多少慣れてきた頃になって思うことなんですが、だいぶ勿体無いことをしたと思います。
当時のぼくは旅行前に建てたスケジュールを絶対に遵守しなきゃとばかり必死になっていました。
もともと性格的にそういうとこがあって、予定通りにうまくいかないと動揺するっていうか、悪い意味で完璧主義が拭えない節があるんですよね、、、
旅して2,3ヶ月が経った今ここを旅しているとしたらぼくは間違いなくスケジュールガン無視で時間をかけてノロノロ走ってブハラもヒヴァも行って満喫していたと思います。結局こうして今までのマイナスを補うためにヒヴァ、ブハラもスキップしてしまいました。誰か行って感想お願いしゃす。
というわけで駅で待機です。なぜか奇跡的に従業員用のWi-Fiを傍受できたのでブログとインスタの更新をしましょう。
気づいたら人のストーリー見て5時間過ぎました。
みなさんごめんなさい。ブログ遅れます。
ちなみに上の写真にあるように、ロシア行きの電車がありました。
陸路で今のロシアに入ることができると知らなかったのでびっくりしました。
そういえばサマルカンドであったロシア人の夫婦も車でロシアから来たって言ってたような。
さて22:30になり、夜行列車に乗車です。
タシュケントのときと同様、相変わらず
電車に乗る前に駅員に止められる→自転車は乗れないと拒否られる→駅員が載せていいと言ってたと嘘をついてゴネる→周りに野次馬ができてみんなが「こいつは観光客だぞ!優しくしてやれよ!」と助けてくれる→なんだかんだ載せてくれる
ムーブが起こりました。マジでギリギリすぎる橋を渡っているというか、心臓に悪過ぎて未だに慣れませんね。。。
ちなみに車内に冷房などないのでもちろん暑いは暑いのですが、窓を開けることができて、窓を開けたらだいぶ涼しくなって快適でした。寝るには申し分ない。
日本のブログで事前に調べたところでは、ウズベク西部〜カザフ南東部をつなぐ電車は暑過ぎて蒸し風呂だの地獄だの修羅だの散々な言われようでしたが、実際は全然そんなこともなかったです。
ちょっと旅しただけで全てを知り尽くした気になってるなんちゃってバックパッカーが過剰に騒ぎ立てているだけだと思います()
さて寝て起きたらいよいよヌクス、カラカルパクスタンに入国です。
ここはつい1ヶ月も満たないほど前に大規模なデモがあって非常事態宣言が出ていた街でしたが実際はどうでしょうか。
百聞は一見にしかず、この目でしっかり確かめましょう・。・