【Day9 part1】高速道路肝臓我慢大会 2022.08.24
さて、いよいよ出発です。ここから勝負ですよ、頑張っていきましょう。
本格的に砂漠地帯になってきたからか、ただ単にやる気が鬼のごとくないだけか、あるいはその両方か、、心なしか太陽も気温も都市部よりずっとキツい気がします。
電車を見つけました。何もないところをゆったりと走っています。
ゆったりてか遅いです。遅すぎます。中央線の方がまだ早いです。
この電車で人身事故しようものなら半端に死にきれず地獄の痛みに見舞われるんじゃないかってくらいの速度です。
なんなら車両のデカさなら中央線よりもずっと上なのに、多分これ乗車率でいったら中央線の方が圧倒的だと思います。
ほんで道はずっっっっっっっとこんな感じ。舗装してくれない場所も普通にある。
ふるさと納税するのでお願いだからインフラ整備してください。
空は怖くなるくらいにずっと青い。
熱気は地獄のよう、朝の丸の内線くらいはある。
そして何もない荒野が永遠に続くので休憩スペースもクソもありません。
バイパスでこの調子です。てかそもそもバイパス以外に走れる道がないという詰み。
強いて日除けスポットを挙げるとするなら、10kmにいっぺんあるかないかのバス停です。
といってると運良くバス停を発見しました。
ちょうどお腹も減ってきたので昼ごはんも兼ねて、日陰で休憩しましょう。そろそろ焼けすぎてシャシュリクになるところでした。
とはいえこれ見てもらえればわかるんですけど、バス停の屋根も屋根って呼ぶにも及ばないカスみたいなもので、日差しは斜めから余裕でガンガン入ってくるしめちゃくちゃ暑いんですよね。
ていうわけでベンチに座りつつなんとか陽を避ける方法を試行錯誤していたら、刃牙の電話ボックスみたいな感じの体勢になりました。
この画像の意味がわからない人、刃牙めっちゃおもろいから読んでね。ちなみにこれは別にグロシーンでもシリアスでもなくてただのクソギャグシーンです。
読まないやつはボビーオロゴンに無呼吸打撃5分間食らわされて死んでもらってどうぞ。
あとついでに歯磨きしたくなったのでしました。(したくなったって何)
そしたらバス停にまさかのバスが来ました。乗員乗客全員と目が合いました。
そりゃ何もない砂漠のど真ん中で日本人が死にそうな顔しながら歯磨きしてたら意味わからないですよね。ぼくも意味わからなかったです。
さてひと休憩したら(できてたかはわからない)すぐ走りましょう。
既に日焼けと栄養失調が洒落にならないレベルですがしのごの言ってる場合ではありません。
しばらく走ってると後ろからウズベク語でめちゃくちゃ呼び止める声と鬼のようなクラクションが聞こえました。
最初はただの挨拶だと思ってそれとなく流してたのですが、よく聞いてみると
「водка!!!! водка!!!!」
って聞こえたので肝臓センサーがビンビンに反応してその場で急停止してしまいました。
(* водка=ウォッカのこと)
ウズベク語は一ミリたりとも分かりませんが魂と気合いで会話してると、「とりま今ここに集まったみんなでウォッカ飲もうぜ!!!」みたいなノリになりました。
…いや、え???????
ここ、バイパスですよ???高速道路のど真ん中ですよ???
普通に乗用車を停車させるのも危ないし飲酒運転なんてもってのほかでは…!??
てかそもそもウォッカしかないし全員潰れて野良犬コース確定じゃないですかやばいやばい
はい、というわけで買い出し班が戻ってきました。
ウォッカとチェイサーしか買ってきてませんね。中世に生まれ変わって拷問官に転職してみてはいかがでしょうか。
さて、地獄の飲み会スタートといきましょう。
先ほど休憩してご飯を食べたので空きっ腹じゃないのが唯一の救いです。日本男児のアルハラ魂見せてやりましょう。
この人(集合写真の一番右のひと)はムードメーカーでしたが意外にも肝臓ゲキ弱でした。
ぼくが誰よりも早くそれに勘づいたのでいっぱいアルハラしました。早くも一人脱落です。
ウズベク語は一ミリも分かりませんが適当に怒鳴りつけながらウォッカ押し付けるだけでバカみたいにウケます。
アルハラは世界共通ですね。最高です。
と思ったら↑の集合写真の、ぼくの隣にいるおじさんが意味わからないくらい強すぎるという事実が発覚しました。
ウォッカをチェイサーと間違えてんじゃねえのってくらいガブガブ直飲みするし、ぼくがさっきアルハラしたせいで
「お前人にアルハラするなら自分もされる覚悟はあるんだな??」
と言わんばかりにぼくにアルハラしてきます。すみません勝てませんでした。
多分あとショット一回入れたら酔って狂犬になるので止めておきます。さすがに生存本能が勝ちました。
さて肝臓腹パンかまされてフラッフラになりながらも何とかクングラードの州境につきました。
ここから夕飯と食べてホステルを探してとしていきます。
しかしどんでん返しはまだまだ終わらないところ。このまま記事を書いてもいいですがこれから起こることは自分にとってすごく印象的というか、思い出に残ることなのでせっかくだから別で記事を立てて紹介したいと思います。
それでは次の記事に続きます。すこしだけ。