【Day6】文字はよめてもコミュニケーションはできない 2022.08.21
今日からいよいよ自転車での移動が始まります。
はっきり言って一ミリも自転車に乗る気がしません。
普通にいま誰かにその自転車を200円で売ってくれって言われたら売り飛ばすくらいに自転車のことジャマだと思ってます。
サマルカンドを去り目指す最初の目的地は150km先の街、ナヴォイです。
だれかぼくの代わりに走ってくれませんかね
さてサマルカンドを出発して次の目的地はナヴォイです。
Stravaとかでログ録ってないので適当にスクショした写真で勘弁してください。
ナヴォイはサマルカンドとブハラの間の、若干ブハラ寄りって感じの街ですね。
サマルカンドから大体自転車で150kmちょいです。
ウズベクは基本的に国土のほとんどが砂漠で、東の方は道の舗装状態もいいので早朝に出れば夜には着くことができると思います。
なんにせよまだ体力は腐るほど余ってるので今日は朝6時くらいには出発して夜にナヴォイ手前に着き、野宿という算段で行きましょう。
ホステルのホストの子どもとイッヌと遊んでたら12時くらいになりました。
ナヴォイに今日中に着くのは確実に不可能です。
ホストも「ナヴォイを目指すんでしょ...まだ出発しなくていいの...?」という顔をしだしたのでそろそろお暇しましょう。
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さて道中ですが、砂漠国家らしくまっすぐ一直線、起伏もほぼない道が延々と続きます。
しかしイージーモードかと言われたらそう一筋縄でいくものでもないです。
街と街の間にはコンビニのような補給地点がなければ、土地が痩せこけているので木がほとんど生えておらず、日陰で休息する余地がありません。
つまり途中で止まって休憩をとるにも、あまりにも強すぎる直射日光で結局体力は徐々に削られていくので休憩になりません。
(ゲーム風に言うなら体力の回復スピードよりも減少スピードの方が早いのでゲージがどんどん持ってかれる感じ)
となると理論的に何が最適解かというとそれは、一度も休憩をせずに目的地まで一直線で突き進むことです。
そしてその道中で木や露店を見つけ次第うまく休憩するという感じです。
...と頭では分かっているのですが、さすがにきついですね。
店も木陰も何もないところで絶望的にお腹が空いてきました。
キャンプ道具を持ってきているのでそこらへんにいる畜生を狩って調理します。
いないいないばあっ!に出てくるあいつ
ちなみ「いないいないばあ」ではなく「いないいないばあっ!」です。
ぼくはガチ勢の前で間違えて一度殺されかけたことがあるので皆さんも気をつけてください。
いきなりステーキ
手頃なところにいい感じの畜生がいました。早速狩っていこうと思います。
動物愛護団体の方はブラウザバックしてください。
すみません。狩りですが全部失敗しました。
動物愛護団体の方、戻ってきて大丈夫です。
まずネコですが、ナイフを取り出した瞬間、ワンピースの黄猿くらいの速さで爆逃げされました。
イッヌですが、近付いただけで鬼の如く吠えちぎられ、狂犬病が怖くて土下座しました。
いきなりステーキですが、石ころを何発か投げて様子見をしたらこの世のものとは思えない臭さのゲップをかまされ吐き気をもよおしてダウンしました。
ごめん牛にゲップをかけられる女の子のイラストってなに??
仕方ないのでサマルカンドで買ったクソでかナンを食べます。
ちょうどいい木陰も見つけることができました。
このナン、昨日記事と見比べてもらえれば分かると思うんですけど、値段は同じでサイズが倍以上あるんですよね。
お得じゃん!って思ってウッキウキで買ったら無味でした。キツすぎる。
砂漠のど真ん中で獣たちとの闘争に敗れ、汗ダラダラで60円の無味デカパンを貪る圧倒的弱者になりました。
たぶん今のぼくは五反田駅のガード下にいるホームレスよりも弱いと思います。
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さて昼食休憩(60円パンかじっただけ)を終えてひたすら進みます。
16時くらいでしょうか。90km地点の街、カッタクルガンに到着しました。
ちょうどサマルカンドとナヴォイの中間地点のような場所です。
12時半にサマルカンドを出て3.5時間ちょっとで90kmです。
自分が想像してた5000倍速いペースで漕げました。
多分このまま本気出せば22,23時くらいにはナヴォイまでいけると思いますが別にそこまで無理する意味もないので、今日はここから3,40km地点で野宿しようと思います。
道中で偶然レストランを見つけたので入りました。(写真撮り忘れた)
さすがに1日3食全て無味パンはきついです。腐ってもぼくも1週間前までは文明人でしたので。
ウズベクではシャシュリクという肉の串焼き↑が有名で、この店の名物らしかったので是非とも注文しました。
幸いぼくは大学でロシア語を少しだけ学んでいたのでキリル文字は難なく読めます。
単語の意味が分からずとも文字が読めて発音できれば注文にはなんら差し支えがありません。
メニューから"шашлык"という文字を見つけ出し、ドヤ顔で注文します。
IQ15のぼくとなればこの程度なぞお茶の子さいさいです。ホイ卒(=最終学歴保育園のこと)の皆さんとは訳が違います。
想像と1102兆倍違うものが出てきました。有識者たすけて。
そもそも串焼きがありません。串が見当たりません。
パン食べすぎてうんざりしてるのにファミリーサイズかってくらいのパンを出されました。なんの嫌がらせ?
左下にもパンがありました。ムカついたので超絶お行儀悪くむさぼり散らしたら中から激アツの汁がドバドバ出てきて身体中にかかって悶絶しました。
これはパンじゃなくて肉まんパイだったらしいです。名前は忘れました。
ここから更に謎の肉が到来し、チャイを差し出され、気づけば食トレが始まりました。
完食です。ゴッソサンデス。
いまボビー・オロゴンに全力で15発腹パンされたら全然ゲロ吐く自信あります。
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食事を終えて店を出ると19時半、気付けばあたりは暗くなってきました。
完全に真っ暗になると野宿場所を探すのが難しくなるので急いで探します。
5kmほど進んだ先でうまいこと木陰を見つけることができたので野宿しました。(写真撮り忘れた)
ただ国道の真横だったので深夜ですら車がブンブンかっ飛ばしてて全然眠れませんでした。
さて朝起きてからの行動は次の記事にまとめます。
どうせ道中なんて書くことなんもないだろって思ってたら思いのほかかさばりましたね。
変な動物の写真ばっか載せてたからだと思います。