【Day10~11】断念 2022.08.25~26
輪行するよ。なんか文句ある?
(図々しげに、そしてキレ気味に開き直れば自分の要望がまかり通るとウズベク旅行で学んだ顔)
ごめんなさい、輪行します…(気遣いの日本人マインドが抜けきれていない顔)
朝起きたら左膝がこうなってました。
左膝が多分太陽の位置的に一番焼けるところだったんですけど、日焼けとかそういう次元を通り越して火傷しました。
これ影になって黒く見えてるんじゃなくてほんとに見えてる通りに肌が赤紫色に変色してます。
自分でも朝起きてビビったしホステルの子どもにはまるでアバターでも見てるかのような奇々怪怪な目を向けられました。
何より痛すぎて自転車はおろか膝曲げるのがしんどいです、皮膚がぶにゃってなった瞬間に電気風呂かってくらいの刺激が走ります。モハメド・アリに本気で金的殴られる痛みを100としたら0.00002くらい痛いです。
それと熱なのかは分からないのですが強烈な直射日光でバテたみたいで倦怠感がすごいです。
とてもじゃないけど自転車に乗る気になれません。
ナヴォイでの記事でも書いたのですが、ここでナヴォイで輪行したことを強く後悔しました。
正解は間違いなく、ナヴォイ→ヌクス間を走り、カラパクを輪行スキップすることでした。
ナヴォイ当時の自分は「砂漠を走った方がおもろい」と安直に考えていたのですが、目標ばかり高くても実力が伴っていなければ意味がないことを強く実感しました。
本当に悔しいけど砂漠ツーリングはここで断念します…数百キロですが現時点での旅ノウハウゼロのカスのぼくにはここが限界みたいです。ここで本能の制止を振り切って砂漠に突っ込んだらマジで数ヶ月後に白骨化してる未来がみえみえなのでここは本能に従います。
というわけでこのままクングラードで次の電車が来るまで待機します。
次の電車は明日の26日に出発するのですが、満席なのでその次の30日のに乗ります。
こんな何もない辺境の地で5日間も過ごすなんて不毛極まりないですが、他に選択肢もないので仕方ないです。
ブログでも書くか、昨日の強面だけど優しかった彼らでも遊びに誘って時間を潰しましょう。
しかしホステルの一家のママンが「電車のチケットがキャンセルになることもあるかもだから」と言って何度かぼくを駅まで連れてってくれました。
んな都合のいいことあるわけ…なんて半信半疑で駅に向かっていたのですが、3回目くらいでまさかまさかのキャンセルが出てチケットが取れました。どんな奇跡?このホステルには感謝しかないです。
ちなみに駅までの道中はこんな感じ。
舗装という概念はありません。
仮に街全体の道全てを舗装するまでふるさと納税し続けるとするなら多分2兆円はかかります。
ちなみにあたしんちグラグラゲームの値段は1,103兆円です。
クングラード551回は舗装し直せますね。
さて図らずも明日のチケットが取れ、クングラードを明日に脱獄できることになったのであとはホステルで優雅に過ごします。
街は見ての通り↑やることがないので…
あでもブログはめんどいので書きません。誰かぼくの顔面を原型とどめなくなるまで殴ってください。
晩ごはんはお肉とじゃがいものスープでした。
キッチンの隣にピラフがあったので「そっちも美味しそうだね、一口ちょうだい」と乞食ムンムンの雰囲気を出していたらなんかピラフ全部もらいました。0or100マインドが強すぎる。
この日は海外に来て初めて日本にいる友だちとビデオ通話しました。
砂漠輪行するって言ったらめっちゃ怒られました。罵倒されました。気持ちよかったです。
妖怪無神経と名高い友だちの一人が悪ふざけしてホステルの子どもに向かって「ガキ!!!ガキ!!!」って叫んでたら、同じホステルに泊まってたウズベク人のおじちゃんがそれを覚えてしまって、ホステルで大声で「ガキ!ガーキー!!」って叫び始めてもうカオスでした。チクチク言葉を教えてはいけませんよ(戒め)
さて朝になりました。電車は10時半発なので軽く朝ごはんをすませて荷支度をします。
ホステルを出る前に子どもと写真を撮りました。
写真で微妙な表情をしているのは乞食マインド全開で朝ごはんのパン食いまくったせいで朝っぱらから胃袋がパンパンになってるからです。決して子どもが嫌いなわけではないです。ぼくのお友だちとは違って。
しかしこうして見てみるとこの時点でもうだいぶ日焼けしていますね。
ボビー・オロゴン>>>(越えられない壁)>>松崎しげる>>(越えられない壁)>>ぼく=そこらへんのベトナム人
といったところでしょうか。多分ぼくの日焼けはここいらが限界近いと思うんですけど、ここまで来るとどうして松崎しげるはあそこまで黒くなれたのかが気になります。
誰か研究してくれませんかね。詰めればイグノーベル賞くらいはいけると思います。
さてホステルをおさらばしていよいよ駅へ向かいます。
行き先はカザフスタンのオアシスの街ベイノイ、ホントはチャリで国境を跨ぎたかったですが電車での越境となります。
recallpetrichor.hatenablog.com
【Day3 part2】法律違反RTAの記事を見ていただいた人はわかると思うのですが、ぼくは入国して約3時間で法律を破ってしまった黒歴史があります。罪としては不法滞在と言ったところでしょうか。
この不法滞在がバレるとしたら他でもない、この出国審査の時です。
もしこれで不法滞在と見做されてしまったらどうなるかはわかりません。
国外追放されるのか、高額の罰金が課されるのか、カザフに入国できずかといってウズベクに戻ることもできず詰んで日本に強制送還されるのか…
考えられる嫌なことは星の数ほどありますが、もうここまできたらどうしようもありません。
人事を尽くして天命をまつというべきでしょうか、一応できる限りの策は考えたのであとは運に任せます。
それではドキドキ違法出国チャレンジ、次の記事に続きます。