【Day4-5】サマルカンドにて 2022.08.19-20
さて昨日はタシュケントにいたわけですが、今日は早々に離れてサマルカンドを目指します。
タシュケントからサマルカンドは約330km離れているのでフル装備の自転車で一日で行くなど到底無理なはずです。
しかしなんと今日の昼にはサマルカンドに到着しました。なぜでしょう?????
普通に輪行して電車に自転車ぶちこみました。殺してください。
現在時刻午前6時です。法律を破って迎える朝は最高にキモチェですね。警察にはチクらないでください。
あと寝てたらクソデカ蚊にまぶた刺されました。
めちゃめちゃイタかゆいし何より半端なくブスになってしまったのであまり街歩きたくないです。
さてこの時点でぼくはまだ駅周辺が最も栄えていると思っていたので、タシュケントは首都のくせに何もない街だと最悪の誤解をしたままです。
このままマップもないまま、Wi-Fiもないまま、現金もないままでは自転車で動いても死ぬだけですし、かといってこんななんもない街(違う)に立ち往生するのも時間の無駄でしかないと思ったのでとりあえず目先の目的地であるサマルカンドに向かうことにしました。
サマルカンドに行けばWi-Fiなりホステルなり何かしらが見つかるだろうと期待して向かいました。
てわけではい。旅のスタート早々輪行しました。早々ていうかもはや一ミリも漕いですらいません。
今のところ"自転車で旅をしている人"というよりは"約20kgの鉄製のクソデカ粗大ゴミを抱えながら電車で旅してる精神異常者"です。
ちなみに海外で輪行するのはもちろん初めてでしたのでバチバチに緊張しまくりました。
窓口で一応確認してアポは取ったのですが、これで駅のホームで急に「自転車なんて乗せられないよ」なんて言われたらどうしようなんてビクビクしてました。
実際に他の人のブログなんか見てると自転車は載せられないと車掌に拒否られたり、前例がないと言われて載せるのに苦戦したりしていた人が散見されたのもあって結構怖かったです。
現に日本では自転車をそのまま積むことは禁止されていて、分解して袋に詰めなくては行けません。しかしここまでの大荷物となるとそれはできないので海外では基本的に自転車をそのままぶち込むスタイルです。
そこで考えたぼくの作戦ですが、「自転車は載せられて当たり前と言わんばかりの雰囲気を出して行けるところまで行く」というものです。
ぼくはよく知らない建物に不法侵入する際に、警備の人とすれ違ったらこっちから先に挨拶をしてさもそこにいて当たり前の人かのように振る舞うことを意識しているのですが、それと同じ理論です。
ウズベクの駅は日本のそれと違い、駅のホームに入るのに切符チェック、パスポートチェック、荷物検査、X線検査があり、さながら空港のような厳しさです。特に首都のタシュケントとなると一層です。
とりあえず何食わぬ顔で自転車で突っ込み、誰かからツッコミをくらったらそこで弁明するという作戦でいきましょう。
そんなわけでお構いなしに突き進みました。何人かの駅員は( ゚д゚)というような顔をしてましたが気にせず突き進みます。
さてどこまで行けたかというと
ここまで行けました。ウズベクザルすぎん????
こちらが黙ってさえいれば当たり前のように載せられると判明しました。
こういう適度な図々しさって海外で生きていく上では重要なんだと実感した瞬間でした。
なんにせよ海外だと輪行のルールはなく、大体適当でなんとかなるっていう噂はほんとでした。
めちゃくちゃ安心したし、何よりこれから先何かしらの理由で自転車走行を断念したとしても電車は普通に使えると分かって心が軽くなりました。
というわけで3時間ほどでサマルカンドに到着・。・v
ここから適当に街を散策して発見したカフェでWi-Fiを借ります
速攻でマップと翻訳をダウンロード。
ちなみにウズベクではロシア語も通じるからかウズベク語のオフラインダウンロードはできなかった。
そして近辺の安いゲストハウスも確保して完璧。(写真取り忘れた)
一度でもWi-Fiさえ拾ってしまえば全てが解決しました。文明って偉大だね。
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さてそういうわけで高速鉄道というチートを使って時間が浮いてるのもありますしここからは全力でサマルカンドをエンジョイしようと思います・。・!
私にとってウズベキスタンはアジアの中で一番行きたかった国で、その中でもサマルカンドに一番行きたいと思っていました。
Samarは"人と人とが出会う"、Qandは"街"という意味があり、その名の示す通り、サマルカンドとはシルクロードのほぼ中間に位置し東西の様々な文明が交錯する街です。
かつてはソグディアナやティムール帝国などのもとで隆盛をきわめたように、サマルカンドという街そのものが遥か昔より重要な意義をもってきた歴史遺産です。
またレギスタン広場を代表とするモスクは全てラピスラズリを基調とした荘厳な色遣いで、年中通してほとんど雲がかからないという、この国特有の空模様と相まって街全体が青色に輝くことから"青の都"とも呼ばれています。自然と人工の織りなす、
サマルカンドの魅力を頑張って伝えようと思って一生懸命書いてたんですけどすいません。
ギブです。語彙力幼稚園児以下のカスのぼくの文章力では人を魅了させることはできません。
そもそも↑の文章考えるのに3日くらいかかりました。途中で考えてるうちに不毛な気がしたのでやめました。
サマルカンドの魅力を知りたい人がいたらさっさとブラウザバックでこんな粗大ゴミブログから離れて他のもっと素晴らしい方々のブログでも一生見ててください。
ぼくが言えることはFF10に出てくる都市ザナルカンドはサマルカンドがモデルになってるよってことくらいです。ここまで読んでくれたクソガキたちは覚えて寝ような。
さて、そんなわけでクソ面倒な解説は他所がやってくれるだろってことで、、クソ適当なサマルカンド旅行記、いっっっっくよ〜〜〜〜〜・。・v
はい。なんといってもまずはこれ、レギスタン広場。サマルカンドの代名詞ですね。
サマルカンドきてここに来てないやつは全員国外追放でいいです。
ちなみに夜は大爆音で曲が流れながらレインボーに光ちらします。
これはこれで人々の感性を刺激するのでしょうけどなんか"これは違う"感が・。・;
お次はビービー・ハーヌム・モスク。
レギスタン広場からちょっと歩いたとこにある。デカすぎて写真に収まらない。
あとブービーだのブーブーだの、ハムだの5000回くらい名前間違えてた。
一生名前覚えられない。ここに書く時も一応Googleで調べた。
案の定間違えてた。調べてよかった。
シヨブバザール、あるいはシヤブバザール。英語だとSiyob Bazaar。
2000年近くの歴史を持つサマルカンド最大規模のバザール。
めっちゃ広いけど売ってるモノのバリュエーションが同じすぎる。香辛料と果物と
雑貨の3種類で大体5億パーセント占めてる。
バザールで売ってたサマルカンドナン。
ちなみに高校の友だちが「サマルカンドのナンはすごく美味しいから食べてきなよ」と言ってたのに、ぼくはナンが一生見つけられなくてブチギレてました。
というのも私が想像してたナンはインドのいわゆるあれで↓
サマルカンドナンが↑↑だとは一ミリも思わなかったからです。
見つからなかったどころかそれまで500回は遭遇してた"得体の知れぬ異形"こそがナンでした。
ちなみに値段は約60円でこのデカさ。
味と食感は中国や台湾でよく食べられる葱油餅によく似てると思います。昔よく食べてたので懐かしい感じがしてすこでした。
なんか偉そうな人の墓。たぶん初代大統領のイスラム・カリモフだと思う。
違ったら全力で謝ります。ごめんなさい。
ウルグ・ベク天文台。
幾何学模様がキレイでした。
あとで帰り道で気づいたのですが、これただのヘンテコなオブジェなだけで全然ウルグ・ベク天文台じゃなかったです。Maps.meゆるさない。
ウズベク伝統料理のピラフとマンティ。ウズベクに限らず中央アジア、中東地域ではどちらも一般的に食されます。
ピラフは日本の海鮮チックなあれとは全然違います。ひよこ豆、レーズン、赤唐辛子、にんじん(黄色いやつ)、肉(羊やら鶏やら馬やら)と米を混ぜて大量の油で炊き込んだめっっっっちゃジャンキーな一品でウズベクを代表する料理です。
ラーメン二郎でアブラマシマシする生粋のデブのぼくでもたくさん食べてると胃もたれしてくるレベルでジャンキーです。最高すぎて何回でも食べたくなっちゃう。
マンティは日本でいう水餃子みたいな感じ。でも中はローズマリーなどのハーブが効いててスパイシーな感じがたまらない。真ん中の白いのは超絶酸っぱいヨーグルトでこれにつけて食べます。
カザフスタンではマンタ、トルコではマントゥなどと呼ばれています。でも地域によって大きさ、味付けなどに違いがあってとっても面白い。
そこらへんで寝てるおっさんです。
ウズベクは気温の高さよりも乾燥と日差しの強さが過酷です。
そのため日の当たらない日陰や日が落ちた夜は逆にとても涼しいので、こうして暑さでバテた人がよく木陰に避難して休息をとります。
なんだかエルフの世界みたいで可愛らしいですね。このおっさんはタバコをバカみたいに吸ってたので多分エルフではありません。
結婚式でしょうか。花嫁がいました。
とても素敵ですね。遠くから盗撮しました。
なんかめっちゃいました。
量産型でした。量産型花嫁ってなに??
ここまで多いと特別感もときめきも何も感じませんでした。最初の感動を返してくれ。
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ざっとこんな感じでした。
海外旅行のノウハウゼロの中、1日半という時間の中ではまあまあ頑張ったと思います。
極限レベルの金欠旅なのでもちろん入場料のかかるレギスタン広場やビービー・ハーヌム・モスクの中には入ってません。
レギスタン広場に関してはパルクールで余裕に不法侵入できそうな構造でした。面白そうなので誰かやってください。逮捕されても保釈金は払えません。今の全財産80円くらいです。
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明日からはいよいよ自転車に乗ります。ようやく乗ります。
ここまで乗ってないともはや乗るのがめんどいです。誰かに自転車売りたいです。
ともかくサマルカンドを出たあとはひとまずナヴォイに向かいます。
そこからブハラ、ヒヴァ、ウルゲンチと進んでヌクスへ入り、カラカルパクスタン(ウズベキスタン西部に存在する自治共和国)に入国します。
それではサマルカンド旅行記はここまで。みんなもよかったら行ってみてください。
行く金のない金欠ザコはせめてFF10の"ザナルカンドにて"という曲を聴いてください。
FF屈指の名曲です。一度は聴く価値があります。ちなみにぼくは聴いたことないです。